肌の悩み別スキンケア「乾燥」

ひぃのスキンケア講座

乾燥は、他の肌トラブルを呼び込むモト

乾燥は、さらなる乾燥を呼び込み他の肌トラブルの元凶にも・・・

そもそも肌が「乾燥」した状態とは、どんな状態のことをいうのでしょうか?実は「肌が、乾燥したな・・・」と感じるとき、肌全体が乾いているわけではありません。
乾燥は、肌の一番外側の角質層の水分が不足しているというサインです。
つまり、肌の乾燥は、この薄い層の状態が決めているのです。
そもそもうるおいのある角質層は、15~20%の水分を含み、その下にある表皮や真皮を外的刺激から守っています。
しかし、間違ったお手入れや、温度や湿度など外的環境の変化、さらに睡眠不足などの生活習慣の変化により、角質層の保水システムが乱れると、角質層の水分量は低下してしまいます。
しかも水分量の低下は、乾燥だけでなく、肌のバリア機能の低下にもつながるため、さらなる肌トラブルを呼び込みかねません。
たかが乾燥とあなどらないこと。乾燥は、肌を「乾く」→「あれる」→「さらに乾く」という悪循環スパイラルに陥らせてしまう、あらゆる肌トラブルの元凶となってしまうからです。

乾燥をリセットするには、肌の保水力を、まずは高めること。

肌の乾燥をリセットするには、肌の保水力を高めなくては話になりません。角質層の保水力を高めるには、角質層の保水システムを担う、うるおいの3大要素である「細胞間脂質」「NMF(天然保湿因子)」「皮脂膜(天然のクリーム)」のバランスを保つことが不可欠です。そのために必要となるのが保湿ケアです。
まずは、化粧水でしっかりと保水したあと、美容液でその水分をつかまえながら肌にとどめます。この2ステップで角質層内にしっかりと水分を入れ込んだあと、はじめて油分を含む乳液やクリームの出番です。
乾燥すると、乳液やクリームなどの油分のお手入れを増やしてしまいがちですが、まず大切なのは、水分を肌にキープしてうるおわせる保水ケア。油分は、その水分を蒸発させないためのフタと考えましょう。

乾燥が特に気になるときには、パックなどのスペシャルケアで対応

保水ケアで頼りとなるアイテムは、やはり成分がギュッと凝縮した美容液です。乾燥が気になるようならば、いつものお手入れに、保湿タイプの美容液を加えてみてはいかがでしょうか?その場合、ただ塗るのではなく、まず手のひらにとって美容液事態を少し温めてから肌にのせると浸透力もアップします。また、いつもの一連のお手入れを、丁寧に、ゆっくり行うことも大切です。たとえば、化粧水は、肌がもっちりするぐらいまでたっぷりの量を。そして美容液や乳液、クリームは、手にとって温めたあとやさしく肌に。さらに、お手入れアイテムごとに手で顔を包み込むようにハンドプレスして、つけた化粧品を肌にしっかりと入れ込みましょう。それだけでも効果や実感が変わってきます。
急に乾燥してしまったときのトラブルレスキューには、全顔タイプのシートマスクがおすすめです。「今日はいつもより乾燥しているみたい・・・」という不安がよぎったら、放置せずにその日のうちに集中メンテナンスを。いつものお手入れに加えるだけなので手軽ですし、何よりさまざまな種類があるため、自分の乾燥度合いや肌の調子でセレクトできるので重宝します。
ちなみに私はパック3姉妹と呼ばれるものを使っています。

乾燥を呼び込む原因にも目を向けて。特に、洗顔とクレンジングには注意!

うるおいを与えることも大切ですが、実は、肌を健やかにするためのスキンケアが原因で、乾燥を呼び込んでしまっていることが少なくありません。その筆頭が、クレンジングと洗顔です。
まずクレンジングは、乾燥が気になるときは、オイルタイプの使用を控えましょう。オイルタイプは、メイクはするりと落としてくれるもののその分洗浄力が高く、皮脂まで取り去ってしまうため肌の乾燥を促してしまいがちです。乾燥した肌には、クリームタイプがおすすめです。そして洗顔では、すすぎのお湯の温度に注意を。必ず34~36℃のぬるま湯以下ですすぐように努めましょう。高い温度のお湯は、必要な皮脂まで流れ落としてしまいます。また、洗顔の後の肌は、いつも以上に乾燥しやすい状態となっているため、洗顔後は、できる限りすばやく化粧水をつけて、水分の蒸発をストップさせることも大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る