肌の悩み別スキンケア「シワ・たるみ」
年齢印象をグッとあげてしまう、最たる原因
肌の弾力がなくなるからたるみやシワは現れる
シワとは、弾力が低下したため肌にできてしまった折り目であり、一方たるみは、肌の弾力が低下したために重みを支え切れなくなり、たれ下がった状態のことをいいます。シワ、たるみの出現は、印象年齢アップに直結してしまうため、日々のお手入れでコントロールできるところは、ぜひ実践したいものです。
実際、役者が老け役を演じる際には、メイクでシワを描き、フェイスラインをたるませることで「老い」を演出します。このようにシワやタルミの出現は、肌、そして顔をアッという間に老けさせてしまうのです。
では肌のハリや弾力は、どうして失われるのでしょうか?そもそも肌は、真皮内のコラーゲン線維やエラスチン繊維、ヒアルロン酸などによって表皮を支えることでハリや弾力を保っています。しかし加齢とともに肌機能が低下することで、肌の弾力は徐々に失われいってしまいます。
弾力低下の原因は、加齢だけにあらず!紫外線や生活習慣なども影響します
加齢による肌機能低下は避けられませんが、肌からハリや弾力を奪ってしまうものは、それだけではありません。他にも、大きな原因があります。その筆頭が紫外線です。中でもシワ、たるみの驚異となるのは、UVA。肌の弾力を支える真皮のコラーゲンを小さく切断し、エラスチンを変性させる酵素の分泌を促進させてしまいます。
他にも、ストレスや睡眠不足などにより体内に発生する活性酸素も原因に。なんと活性酸素は、コラーゲンやエラスチンを変性させる酵素の分泌を促進するだけでなく、新たなコラーゲンンやエラスチンを生み出す産生力も減少させてしまうのです。
また、コラーゲンやエラスチンを保つ役割がある女性ホルモンにも関わりがあります。女性ホルモンが加齢とともに低下していくのは避けようがありませんが、過度なダイエットや睡眠不足なども女性ホルモンの乱れに直結するため気をつけましょう。
真皮の変性が原因ではない、乾燥が影響する、シワもあります
シワには、肌の弾力不足でできる深いシワ以外にも種類があります。シワの種類は大きく分けて3種類。まずひとつ目は、先ほど述べた肌の弾力が失われ生じてくる「真皮ジワ」。表情のくり返しによる折り目ジワといえばわかりやすいでしょうか。顔の中には約20種類もの表情筋がありますが、それらが収縮することで表情をつくり出しています。この動作が繰り返されることと、肌の弾力低下が相まって、その折り目が定着するのが表情ジワです。これら2つのシワは、真皮の変性による弾力低下が原因で、定着してしまうと解消はなかなか難しくなってきます。3つ目は、肌表面にある表皮の乾燥による「表皮ジワ」。「ちりめんジワ」などとも呼ばれています。この表皮ジワは、前の2つとは違い、角質層の乾燥が原因なためお手入れで解消しやすいのが特徴です。
シワ、たるみを予防したいならば、まずは、乾燥対策とマッサージ!
まずお手入れで解消しやすい表皮ジワについては、日々のお手入れでしっかりと保湿することで対策を。
保湿には、肌に水分を入れ込む保水が大切なのはすでに述べましたが、シワが気になる世代(30代後半)になったら、水分だけでなく油分の分泌も低下してくるため、油分を与えてくれるクリームなどの保護ケアもしっかりと行いましょう。
定着してしまうと解消が困難な真皮の変性によるシワについては、できないように予防するのが最も大切です。なので、まずお手入れでは紫外線対策を徹底します。
さらに活性酸素を生み、女性ホルモンの乱れを呼び込む睡眠不足などの生活習慣の乱れは、できるだけ排除していきましょう。
またフェイスラインやほおのたるみ対策としては、真皮の活性化を促してくれるマッサージが最適です。たるみは肌の重みに耐えられなくなってほおの肉やフェイスラインが下垂してしまうため、まずは肌の重みとなるむくみなどを排除することも重要です。
マッサージは、血行やリンパの流れを促進してくれるため、代謝を促し小顔効果も期待できます。たるみが気になってから行うのではなく、予防も兼ね、「肌をイキイキさせるマッサージ」を参照してわかいうちからの習慣にしていきましょう。