肌の悩み別スキンケア「毛穴」
角質ケア&保湿で、ポツポツ悪目立ちを撲滅!
20代までは、「つまり毛穴」。30代後半以降は「たるみ毛穴」が悩みに!?
毛穴の悩みは大きく分けて2つ。皮脂腺が活発になる思春期のころから20代全般にかけては、毛穴に皮脂がつまるポツポツとして「つまり毛穴」が代表的な悩みです。この悩みの主原因は皮脂であるため、鼻を中心にして皮脂分泌の多いTゾーンに集中しがちです。
対して、肌に弾力がなくなる年代になると、たるみにより毛穴がのびて楕円状となり目立ってしまうという悩みが出現。これは、頭の中でも面積の多いほおの毛穴に悩みが集中します。30代後半から見られ始める、たるみ毛穴の対策は、肌のハリや弾力を担う真皮の状態にかかってくるため、お手入れや処方は「シワ、たるみ」と同様ですのでぜひそちらを参考にしてください。
過剰皮脂は、ティッシュなどで、上からおさえるようにしてこまめに除去!
毛穴をつまらせたり、時にはニキビ原因にもなってしまう皮脂は、なにかと悪者にされがちです。
しかし皮脂は肌にはともて大切なもの。皮脂腺から分泌される皮脂は、実に多様な成分で構成されていますが、その中の一部の成分と汗がまざり合うことで、肌表面をなめらかにしながら乾燥から守る天然のクリーム(=皮脂膜)になってくれます。
この皮脂をつくっているのが、毛穴の奥にある皮脂腺。毛穴と皮脂腺は必ずセットになっているため、どうしても毛穴は皮脂詰まりしやすいのです。
ちなみに、皮脂腺が最も多く存在する部分は頭で、その次が顔となっています。また顔のなかでも分布に大きな差があり、いわゆるTゾーンといわれる部分には皮脂腺(毛穴)が集中しています。
毛穴をつまらせないためには、こまめに皮脂を取ること!
ただし、ティッシュで皮脂を上からおさえる程度にとどめておきましょう。それだけで、過剰な皮脂分泌を防げます。
角栓は「皮脂」+「角質」だから、角質除去のお手入れもお忘れなく!
毛穴のつまりは、過剰な皮脂だけでなく、古い皮脂も関係します。これがまざりあって半固形状になったものが「角栓(コメド)」となるのです。
角栓は、毛穴を押し広げてしまうため、肌のなめらかさを損なう原因にも。だからこそ、まずはコメドを作らせない予防ケアが大切なのです。
ところで、皮脂が多くなると何度も洗顔をくり返したり、過剰皮脂の10代向けの脱脂力の強い洗顔料を使う人がいますが、これは大きな間違い!
脱脂力の強い洗顔料で洗顔をし過ぎると肌をうるおすのに必要な分の油分までとりすぎてしまうため、これによって水分をキープできず、蒸発してしまい、角質を厚くしてしまいます。
毛穴をつまらせないために一生懸命やっているお手入れが、血色毛穴をつまらせる角質を増産してしまうことになってしまうのです。
さて角質ケアですが、角質ケアのアイテムは、ゴマージュや、角質除去効果のあるふき取り化粧水、美容液など種類豊富なため、肌タイプは好みに合わせて選んでください。
そして角質ケアのあとは、肌が乾燥しがちになるため、乳液やクリームを手にとって温めたあと、顔を包み込んでハンドプレスするなど必ず保湿も入念に。角質ケアと保湿はセットで行うべきだと覚えておきましょう。
”角栓”は、やっぱり取るべき!そして、その後はやはり保湿をしっかりと
皮脂をマメに取り、角質ケアをしても角栓ができてしまった場合には、角栓対策のアイテムで定期的にケアを。角栓アイテムには、角栓をとかして落とすものやパックタイプなどありますが、特に注意したいのは、はがすタイプのパックです。効果が目に見えてわかるためとても人気ですが、やりすぎは必要な角質も取りすぎてしまうためくれぐれも注意を。もちろん角質ケアのあとには、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
ちなみに、保湿は、気になる毛穴を目立たせなくするためにも重要なポイントです。実は、毛穴は、乾燥していると、さらに、大きく目立って見えてしまうのです。きちんと保湿して、肌をふっくらとうるおしてあげることで、毛穴はある程度目立たなくできることを覚えておきましょう。