4-2 美しく年を重ねるためにも、正しいスキンケアを
エイジレスな肌をめざいしたいから・・・
”お肌の曲がり角”と呼ばれる25歳ぐらいからゆるやかな老化は、はじまります
そもそも肌は、性ホルモンの分泌が活発になる第二次成長期に、生体としての発育を完成させます。しかしこの時期は、ホルモンの関係で皮脂分泌も活発化するため、ニキビができやすく、なにかと不安定な状態に。このような時期を経て安定した皮脂バランスが保てるようになるのは、多少の個人差はあるもののだいたい20歳前後だといわれています。その後24歳ぐらいまで、角質層の水分量や真皮のコラーゲンの並びなど、生理的、構造的に若々しい肌を保つピーク期を迎えるのです。
その後、いわゆるお肌の曲がり角といわれる25歳くらいから、肌は、ゆるやかなカーブを描きながら老化します。ただしそのスピードは、日々のスキンケアや生活習慣などにより、大きく差が出てくることに。もちろん加齢による肌機能の衰えは、避けられるものではありません。だからこそ、その影響をできる限り少なくしながら、いきいきとした美しい肌をめざすためにも、正しいスキンケア方法を身につけていきたいものです。
生体リズムや季節に合わせた
賢いお手入れ術を身につけて、自信をもてる肌へ
正しいお手入れを行うためには、まず、自分の肌状態をしっかりと把握することが大きなポイントになってきます。何度も述べていますが、肌状態は、常に一定ではありません。たとえば、肌は、季節の移ろいをちゃんとキャッチして、皮脂バランスなどをコントロールしますし、同じ月の中でも、ホルモンバランスの変化(生理周期)によって変わってきます。もちろん、寝不足などの生活習慣も見過ごせません。
だからこそ、まずは自分の肌が、今、いったいどんな状態なのかを見極める肌チェックをもとに、お手入れを微調整していくのです。それをせずに、いつも漠然と同じスキンケアを続けていると、あるとき急にニキビが出現してしまったり、シミやシワを発見してしまうことにもなりかねません。日々の細かな変化を見落とさないよう、自分の肌と向き合うことも、お手入れの一部だと心得ましょう。