1-4 角質層のバリア機能

肌体力の高い肌への、必須条件
キメの整った、しっとり肌の鍵ともなるわずか0.02mmの真皮の膜!
肌の一番表面にある、わずか0.02mmの「角質層」。ラップ程度の厚さですが、実は、この角質層は、日々受ける刺激物質から、肌と身体を守ってくれる「バリア」として働いています。そう、角質層のこのバリア機能のお陰で、私たちは多少の刺激にはへこたれない、肌体力の高い肌を手にできているのです。
しかし角質層は、こすったり、ひっかいたりという摩擦刺激や紫外線による日焼けや炎症、そして過度な乾燥に弱いため、注意が必要です。たとえば洗顔時のゴシゴシ洗顔はNG!とよく言われますが、これは大切な角質層を傷つけないために、とても大切なポイントです。もちろん紫外線対策や乾燥対策も重要になってきます。
また、健やかな角質層を保つことは、刺激に強い、肌体力の高い肌になるためだけでなく、肌の美しさを保つためにもとても重要です。なぜなら角質層の状態は、美肌の基本である、肌の「うるおい力」を大きく左右してしまうからです。
Point
健やかな角質層とは
角質細胞がレンガ状に整然と積み重なるだけでなく、その細胞内にはNMF(天然保湿因子)が水分をしっかりと抱え込み、さらに角質細胞同士の隙間をぴったりとうめるように細胞間脂質が存在しています。これらのバランスが崩れてしまうと、肌の乾燥や肌荒れが進行。さらには、刺激に敏感な肌となり、どんどん肌荒れが進むという悪循環にもなりかねません。