2-5 混合肌(コンビネーションスキン)
同じタイプ内でも、さらにイロイロ!
顔の部位により、肌タイプが違う
今や普通肌よりも多い、混合肌
顔の部位により、違う肌タイプが混在するのが混合肌。実は、混合肌の人はみな、乾燥する部位やオイリーな部位が同じわけではなく、さらに細分化されます。特に多いのは、鼻のまわりやあご、そしておでこというTゾーン部分がオイリーで、目のまわりや口元の0ゾーンがドライというタイプです。このタイプは、自分でキチンと混合肌だと自覚している人ももちろんいますが、Tゾーンの脂っぽさにとらわれて、自分はオイリー肌だと思い込んでいるものの、本当は目もとまわりや口もとは乾燥しているのに気付いていない、自称オイリー肌の混合肌という人も少なくありません。
さらに近年、増えてきているのが、肌全体はなんだか脂っぽくアダルトニキビができやすいのに、ニキビができた部分はカサついているという、オイリードライタイプの混合肌です。このタイプは、肌のコンディションがコロコロ変わることで不安定になりがちな20~30代女性に多く、角質層の柔軟性が足りないため、お手入れに使用する化粧品のなじみも悪いという現象がおきています。
パーツケアを組み込むことで、
混合肌を普通肌に、近づけていきましょう。
混合肌は、両極端の肌状態をもっているため、基本的なお手入れ法としては、まず範囲の広い肌タイプに合わせたお手入れをしたあと、気になる部位別に「+α」のお手入れを足していくのがおすすめです。
たとえば、Tゾーン部分はテカるけれども、他は乾燥しがちという場合は、まず、収れん化粧水などで皮脂の多いTゾーンなどを先にパッティングしてから、全体に保湿化粧水をプラス。皮脂がかなり気になる場合は、洗顔の段階から、Tゾーンにのみ、過剰皮脂に対応した洗顔料を使うと良いでしょう。
逆に全体的に脂っぽいものの、目のまわりや口元がカサつく場合は、さっぱりタイプの化粧品で全体を整えたあと、アイクリームなどの部分保湿アイテムで、気になる部位をしっかりと保湿してあげましょう。
Tゾーンの毛穴が気になる場合、実は、保湿が効果的なことも。
混合肌でもっとも多い、Tゾーンのオイリーと0ゾーンのドライが混在している肌タイプ。皮脂によりTゾーンがテカリ、さらにその皮脂が毛穴を広げてしまうことで、Tゾーンのテカリだけでなく毛穴も気になるという人も少なくないことでしょう。その場合、Tゾーンの皮脂ケアはしているものの、保湿はしていないのではありませんか?これは大きな間違いです。皮脂でぽっかりと広がった毛穴は、乾燥していると、さらに大きく目立って見えてしまいます。きちんと保湿して、肌をふっくらとうるおしてあげることで、実は、毛穴はある程度目立たなくすることができることを覚えておきましょう。
混合肌は、部位によって肌タイプが変わるため、まずは、しっかりと自分の肌を観察して、どの部分がどのタイプなのか見極めることから、お手入れをはじめてみましょう。